アメリカの分断 2020 11 7

 ニュースでは、大統領選挙において、
バイデン氏が最高得票を得たと報道されていますが、
トランプ大統領も最高得票を得ています。
両氏とも、過去最高得票だったオバマ氏の得票数を超えています。
 このような状況では、どちらが勝っても、
負けたほうの支持者は納得せず、分断は深まるでしょう。
 さらに、このような分断は、地理的にも起こっています。
都市部は、バイデン氏の得票が多いですが、
郊外に行けば、トランプ大統領の得票が多くなっています。
これは、地理的な分断と言えます。
 将来的には、アメリカは、分裂国家になる可能性があります。
たとえば、東海岸と西海岸で構成される「両岸共和国」と、
北米大陸の中央部で構成される「中央共和国」です。
 これを「絵空事だ」と思うかもしれませんが、
昔は、「ユーゴスラビア」という美しい国家がありました。
ユーゴスラビアは、5つの民族、4つの言語、3つの宗教が混在しましたが、
その多様性が、まるでオーケストラのように調和されていたのです。
まさか、そのユーゴスラビアが分裂してしまうとは、夢にも思いませんでした。
今では、1984年のサラエボ・オリンピックが夢幻のように見えます。
最近では、「連合王国」を構成するスコットランドの独立運動というニュースがあるでしょう。
 多くの人は、トランプ大統領がアメリカを分断させたと言いますが、
実は、このような分断は、オバマ大統領時代に始まったのです。
 私は、オバマ大統領時代に、何度も「アメリカの分断」と書きました。
「アメリカは、中道右寄りでないと、国家がまとまらない」と何度も書きました。
 しかしながら、オバマ大統領は、中道左寄りどころか、
時には、急進的な政策まで進めました。
私は、その都度、「アメリカは、中道右寄りに戻るべきだ」と書きました。
 もちろん、「中道右寄り」は、「かつてのアメリカ」の姿だったかもしれません。
現在は、工場が海外に移転する一方で、巨大なIT企業が君臨する時代です。
「我々の働く場所がない」と、多くの人が言うかもしれません。
 だから、中道右寄りをやっている余裕はない。
若者を中心に左派(社会主義)に走るのか。
今では、堂々と社会主義を主張できるようになりました。
これは、かつてのアメリカでは考えられなかったことです。
 経済学者のシュンペーターは、
「資本主義は、成功ゆえに巨大企業を生み出し、
それが官僚的になって活力を失い、社会主義へ移行していくという理論を提示した。
 マーガレット・サッチャーは、イギリスがこのシュンペーターの理論の通りにならないよう、
常に警戒しながら政権を運営をしていたと言われている」という。
(ウィキペディアから引用)






























































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